個々の遺産について割合を定めて相続させる遺言

 個々の遺産について割合を定めて相続させる遺言は、個々の遺産を、各相続人に、指定する種類、数量で確定的に取得させる遺言です。権利関係の確定に遺産分割協議は不要です。

 

 相続に伴う預金の名義変更(払戻請求)は遺言書で出来、遺産分割協議書は不要です。

 割合的に定めておくことによって、遺言作成後の個々の遺産の増減に対応できます。   

 

 準共有にする趣旨ではなく、種類、数量で分割する趣旨であることを明確にしておきます

※ 指定した割合が共有持分割合の場合は、具体的に財産を列挙し、不動産については「各2分の1の持分割合による共有とし相続させる」、株式については「AとBに株式数で各2分の1ずつ相続させる」というように書きます。

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行政書士・渡邉文雄

 

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➤割合を定めて相続させる遺言

 1. 個々の遺産について割合を定めて相続させる遺言

 

 個々の遺産について割合を定めて相続させる遺言は、個々の遺産を、各相続人に、指定する種類、数量で確定的に取得させる遺言です。権利関係の確定に遺産分割協議は不要です。

 また、相続に伴う預金の名義変更(払戻請求)は遺言書で出来、遺産分割協議書は不要です。

 個々の遺産について割合を定めて相続させる遺言は、割合的に定めておくことによって、遺言作成後の個々の遺産の増減に対応できます。

 

2. 個々の遺産について割合を定めて相続させる遺言の書き方 

 

 個々の遺産について指定した持分(共有持分割合)を確定的に取得させる意思を明らかにします。

 具体的に財産を列挙し、例えば、不動産の場合は「各2分の1の持分割合による共有とし相続させる」、株式の場合は「AとBに株式数で各2分の1ずつ相続させる」というように書きます。  

 

 準共有にする趣旨ではなく、種類、数量で分割する趣旨であることを明確にしておきます

※ 指定した割合が共有持分割合の場合は、具体的に財産を列挙し、不動産については「各2分の1の持分割合による共有とし相続させる」、株式については「AとBに株式数で各2分の1ずつ相続させる」というように書きます。

 

(個々の遺産について相続させる遺言文例)

 

 遺言者は、遺言者の相続開始時に有する下記の株式を、株数で、妻〇〇〇〇(昭和△△年△月△日生)に2分の1、長男〇〇〇〇(昭和〇〇年〇〇月〇〇日生)、長女〇〇〇〇(昭和〇〇年〇〇月〇〇日生)及び、次女〇〇〇〇(昭和〇〇年〇〇月〇〇日生)に各6分の1の割合により相続させる。端数は長男〇〇〇〇に相続させる。

 口座開設者 ○○兼○○市○○町○○丁目○○番○○豪

 加入者   〇〇〇〇

 口座番号  〇〇証券株式会社〇〇支店〇〇

 銘柄    〇〇株式会社普通株式 

 コード番号 〇〇〇〇〇

 

 

※ 上非場の株式

 会社名   〇〇株式会社

 券種    普通株式〇〇株

 記号    〇〇 

 番号    〇〇

 

※ 株券が発行されていない場合は株式の種類、数量を記載して特定します。

 

3. 相続財産の全体についての割合を定めて相続させる遺言

 

 相続財産の全体について割合を定めて相続させる遺言は、単に相続分の指定をしたにすぎないものとして、権利関係の確定には遺産分割協議が必要になります。

 また、相続に伴う預金の名義変更(払戻請求)をする際には遺産分割協議書が必要となります。 

 相続財産の全体について割合を定めて相続させる遺言は、相続分の指定を相続人全員に対して行う場合と効果は同じです。

 


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