エンディングノートの書き方

□ 近年、通夜や告別式を行わず火葬場で読経するだけの「直葬」が増えていると言われています。葬儀は近親者だけの「家族葬」で済ませるという方も増えているようです。遺族への思いやりからでしょうか。

 

□ 「介護疲れは身体よりこころ」と書いてあるのを読んだことがあります。介護されるあなたは良くても、愛する人の最後を24時間見ていなければならないのは精神的に辛いものです。

 

□ 財産リストには、負債や連帯保証は必ず記載しておきます。

 

□ エンディングノートは法的効力はありません。相続における遺族間のもめ事を防ぐ効果は期待できません。財産の相続には遺言書が必要です。


行政書士は街の身近な法律家

埼玉県行政書士会所属

行政書士渡辺事務所

行政書士・渡邉文雄

 

似顔絵

 ~エンディングノートにはどんなことを書くか~

 

1. 介護・終末期医療

 

(1) 介護

 

・ 介護は誰にやって欲しいか 

・ 希望する介護場所(自宅、息子や娘の家、特養・民間老人ホーム(施設名、一人部屋・大部屋、費用は預金?、家を処分?、年金?)など。 

・ 家族に介護してもらう場合そのお礼について

 

(2) 終末期について

 

・ 認知症や病気で意思表示ができなくなったときは、誰に自分の意思を推定し代理してもらうか

・ 「病名告知」に関する希望

・ 尊厳死、延命治療など終末期の病気の治療法についての希望

 胃瘻(いろう;口から食べられなくなったとき、胃に穴をあけ直接栄養分を入れる)や栄養剤の点滴などはどうするかなど。 

 

 尊厳死について詳細は、 》尊厳死宣言 をご覧ください 

 

・ 臓器提供、献体のついての意思

  

 

2. 葬儀について

 

□ 「葬儀についての希望」、「家族葬」、「葬式はしない」などとエンディングノートに書いてあれば、遺族はいろいろ頭を悩ます必要がなくなります。

 

□ 「葬儀をする」場合

・ 家の宗教、菩提寺(どこの寺の檀家になっているか)連絡先電話、葬式のやりかたについての希望

・ 葬儀会場の希望(自宅か斎場か)

・ 喪主の希望

・ 弔辞を読んでほしい人の希望

・ 戒名についての希望

・ 遺影に使う写真についての希望

・ 連絡してほしい人 

・ 香典返し、福祉団体に寄付についてについての希望

 

□ 「家族葬」とは、家族だけ、もしくは親せきやごく親しい友人など20~30人の少人数で行う葬儀のことを言います。エンディングノートに連絡してほしい人が書いてあれば遺族は頭を悩ます必要がなくなります。 

 家族葬の場合、死亡の告知は葬儀後に出します。また、後日、四十九日前に友人・知人との「お別れ会」を行うことがあります。

 

□ 最近、お通夜や葬儀・告別式をしない火葬のみの「直葬(ちょくそう)」いわゆる密葬が増えています。葬祭業者が火葬場や霊柩車の予約をし、火葬場にてお別れ、火葬、収骨を行います。(直葬を引き受けてくれる葬祭業者を探す必要があります。)

※ このような無宗教葬は、戒名(法名)がないので、寺院墓地の場合、納骨できないときがあります。事前に寺院に確認する必要があります。

 

□ 遺族への思いやりから「家族葬」や「直葬」を遺言される方が増えているようですが、親しい友人が多い場合は後で自宅に弔問に訪れることも多く、かえって遺族の負担がますこともあります。 

 

□ 葬儀についての希望は、遺言書に書いても見るのが葬儀の後になってしまいかねません。エンディングノートにも書いておきましょう。

 

 

3. 連絡してほしい人のリスト

 

□ 親戚との交際状況は本人以外意外と知らないものです。

□ 交友関係については年賀状をエンディングノートと一緒に保管しておきます。友人、現役時の勤務先のOB会や現在所属している会等のリストがあると遺族はいろいろ頭を悩ます必要がなくなります。。 

 

 

4. お墓・納骨について

 

□ 現在住んでいる近くに「お墓を建立」し埋葬する、「樹木葬」または「永代供養墓」に埋葬する、「散骨」または「手元供養」にするなど書いてあれば遺族はいろいろ頭を悩ます必要がなくなります。。 

 

□ お墓・納骨については、 》墓じまいの方法と費用 をご覧ください。 

 

 

5. 喪中欠礼についてどうするか

 

□ 実際に使えるような文言で書いてあると遺族はいろいろ頭を悩ます必要がなくなります。 

 

 

6. ペットの飼育について

 

□ 引き受ける方の承諾を得ておきましょう。必ず引き受けてもらいたいときは、「 》死因贈与契約 」を結びます。

□ 現在一人暮らしの方が、認知症になってしまったらペットの世話を頼みたいと思っている場合は、ペットの世話を依頼する準委任契約を結んでおきます。これを「任意後見契約」の中に記載することができます。

 

 

7. 重要な書類の保管場所

 

 

8. スマホ、パソコンについて

 

① メール、ホームページ、ブログの閉鎖、インターネット契約の解約の依頼

② ネット銀行口座の解約の依頼

③ ネット有料サービス解約の依頼

④ SNS解約の依頼

 

※ ファイル、サービスの名称、ID・パスワード(パスワードは別にして保管する)を記載しておきます。

 

 

9. 自動引落しの内容とその契約先、持っているクレジットカード、加入している保険

 

 

10 家族、友人等へのメッセージ

 

 

11. 財産リスト

 

□ エンディングノートは法的効力は一切ありません。遺言の代わりにはなりません。相続のためには遺言書が必要です。

 

※ 中小企業を経営して、会社の借り入れについて、個人として連帯保証人になっている場合は、個人保証は必ず記載しておきます。(相続人が金融機関に保証人の切り替えを申請しても認められないケースが多く、この場合、個人保証の義務から逃れるためには「相続放棄」するしか方法はありません。)

 

 

12. 家系図

 

□ 先祖のことを調べ書いておきます。

 

 

13. 自分史

 

□ 出生地・故郷のこと、両親のこと、幼馴染みとの思い出、学校のこと、先生・学友との思い出、住まいの変遷、職歴、上司・同僚・友人との思い出、旅行の思い出、感銘・感動した本や映画、趣味。

 

 

※ エンディングノートに関する注意点

 

■ 「エンディングノート」に法的拘束力はありません。財産処分等法的効力が必要な事項は「遺言書」に書くことが必要です。

※ 財産処分等について「エンディングノート」に書いた場合、相続人の間に感情的な軋轢が生まれ、家族間に不和が生ずることがあります。

 

■ 「遺言書」は見るのが葬儀の後になってしまうことがあります。葬儀の前に知らせるべきことは「エンディングノート」に書いておきましょう。

 

□ 認知症や病気で意思表示ができなくなったときは誰に自分の意思を推定してもらうかについて「エンディングノート」にに書いておきましょう。

 

□ おすすめは「エンディングノート」と終活3点セット(遺言・尊厳死宣言・任意後見契約)。

 

 

注意事 項 別れの時エンディングノートを必ず読んでもらうよう、書いたことを家族等に話しておきます。



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