遺言を変更したい

□ 遺言者は、遺言書を書いた後での遺産等の状況の変化や心境の変化などにより、いつでも、自由に遺言書の内容を変更したり、取り消したりすることができます。

 

□ 遺言の内容を変える、あるいは遺言を取り消したいときは、新しい遺言を作成し、その中に「前の遺言の内容を変更する」若しくは「前の遺言の内容を取り消す」という趣旨の文言を入れます。内容の違う複数の遺言があると遺族間でもめる原因になりやすいので、古い遺言は処分することをおすすめします。


行政書士は街の身近な法律家

埼玉県行政書士会所属

行政書士渡辺事務所

行政書士・渡邉文雄

 

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1. 遺言の全部を取り消す方法は3つあります

 

(1)遺言書を破り棄てる

 

□ 自筆証書遺言及び秘密証書遺言は、遺言者が自分で「遺言書を破棄」すれば取り消したことになります 

 

(破棄の方法)

 

① 焼却、切断等物理的に破棄する。

 

② 全てを判読できないように抹消する。 

※ 残っている部分があると、その部分は効力を有していると判断される恐れがあります。

※ 公正証書遺言は原本が公証役場に保管されているので、正本・謄本を 破棄するだけでは不十分です。

 公証役場に破棄を申し出る必要があります。あるいは、新しく遺言書を作ります(前の遺言の方式でなくてもよいとされています。 

 

(2)新しく遺言書をつくる

 

□ 遺言者が後になって、前の遺言と矛盾する内容の遺言を作った場合は、前の遺言は取り消したものとみなされます。 

 

※ 内容が抵触しない部分が残っていると、日付の古い遺言も有効となります。

 

(3)「以前に作成した遺言を取り消す旨の遺言」を作る

 

□ 新たに、「以前に作成した遺言を取り消す旨の記述をした遺言書」を作ります。 

 

□ 方式は前の遺言の方式でなくてもよいとされています。また、その記述は、前の遺言の効力を否定する表現があればよいとされています。 

 

※ 遺言者は、書いた遺言にとらわれることなく、自由に財産を処分することができます。

 したがって、遺言書に「ある動産若しくは不動産等を相続させる」と書いても、売るなど処分してしまえば、取消変更をしたことになります。

 

 

2. 遺言の一部を取り消す方法

 

(1)新しく遺言書を作る 

 

(2)「以前に作成した遺言書の一部を取り消す旨の遺言」を作る

 

(3)秘密証書遺言の一部を撤回・変更する場合  

 

① 公証後は、新たに一部を変更・撤回する旨の遺言を作ります(前の遺言の方式でなくてもよいとされています  

 

② 公証前は加除訂正します。※ 加除訂正の方式は自筆証書遺言の場合と同じです。

 

 

3. 遺言の一部を加除訂正する方法

 

□ 自筆証書遺言および秘密証書遺言(公証前に限ります)は、加除訂正できます。 

 

□ 加除訂正の仕方は、 》 加除訂正の仕方 をご覧ください。 

 

 

4. 遺言の変更するときの注意

 

□ 遺言の変更箇所が複数ある場合は、解釈を巡って紛争になる恐れがあります。

 また、撤回の遺言をすることにより複数の遺言になる場合は、抵触部分を巡って紛争になる恐れがあります。

 

□ 撤回の遺言をする際は、変更事項の解釈をめぐり争いが起きないよう、前の遺言の効力を一旦すべて排除しておくことをおすすめします。

 

※ いったん前の遺言を全部撤回した上で、改めて新しい遺言を作成しましょう。 

 

※ 認知症等で遺言能力を失った場合は、もはや撤回の遺言はできませんのでご注意ください。

 


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