自筆証書遺言を作るときの注意点

ポイント 【自筆証書遺言の有効4要件】

① 全文を自書する(*)

② 日付を自書で記載する

③ 自署、捺印する 

④ 加除、変更は定められた方式による 

 

(*) 民法改正(30.7.13公布)により、2019年1月13日から、本文を自筆で書けば、財産目録はパソコンで作ることができるようになります。不動産の登記事項証明書のコピー添付でもオーケーとなります。(ただし、財産目録の全ページに署名押印が必要です)

※ 自筆証書遺言書は封筒に入れ封をします。理由は、法的な効力があるからではなく、勝手に読まれないため、紛失しないよう行うもので、任意です。

※ 封筒の表には「遺言書」と書きます。

※ 封筒の裏には「開封せずに家庭裁判所に提出する事」と注意書きを書き、封をしておきます。

※ 印鑑は、2か所とも遺言書に押印したものと同じものを用います。



行政書士は街の身近な法律家

埼玉県行政書士会所属

行政書士渡辺事務所

行政書士・渡邉文雄

 

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1. 自書

 

□ 自筆証書遺言は、遺言する本人の自書でなければなりません。自書で清書してください。

 

注意事 項  民法改正(30.7.13公布)により、2019年1月13日から、本文を自筆で書けば、財産目録はパソコンで作ることができるようになります。不動産の登記事項証明書のコピー添付でもオーケーとなります。(ただし、財産目録の全ページに署名押印が必要です)

 

□ 金額の記載は、後日の改ざんを防ぐため、漢数字を用いるのが安全です。

 

2. 紙質、サイズ、筆記用具

 

□ 紙質、サイズ、筆記用具の制限はありません。縦書き、横書きいずれも可。ただし、用紙は長期保存に耐える用紙をおすすめします。(文具店に和紙製などがあります)。

 筆記用具は、鉛筆や消せるボールペンは避け、黒のボールペン等消えないもので清書することををおすすめします。

 

 

3. 表題

 

□ タイトルは、一般に「遺言書」と書きます。記載は任意ですが、遺言であることを明確に示し、誤解が生じないようにしておくことをおすすめします。

 

4. 本文

 

(受遺者の表記方法) 

□ 法定相続人に相続させる場合は、「妻〇〇(長男〇〇)に相続させる」と書きます。法定相続人以外に遺贈する場合は、氏名のほかに「住所・生年月日」を併記し「〇〇(住所・生年月日)に遺贈する」と書きます。

 

(遺贈(相続)物件の表記方法) 

□ 登記手続きのため、不動産は登記簿謄本通りに記載します。マンションも同じ。

□ 預貯金は、金融機関名、支店名、口座番号を記載します。

 

5. 住所、本籍地

 

□ 遺言の末尾に住所を書き、署名(戸籍上の氏名)の上、忘れずに押印します。

 住所、本籍地は記載は任意です。曖昧なときは記載しない。

 

6. 押印

 

□ 後日、遺言の効力を巡りトラブルになることを避けるため、押印は実印にをおすすめします。印鑑証明書を同封しておくことをおすすめします。

*(ご参考)最高裁判所は、指印による遺言も有効としています。なお、花押では遺言は無効としています。

 

7. 作成日付

 

□ 作成日付は西暦または元号で、年月日を全て省略することなく自書で正確に記入します。

 

□ 例:平成28年3月1日のように具体的な日付を書きます。

 

※「吉日」等日にちが特定できない書き方は無効になります。 

 

8. 2枚以上になる場合

 

□ 2枚以上になる場合はホッチキス又は糊で綴じ、契印を押します。契印は、その文書が一連のものであり、遺言者以外による追加、差し替えがないことを示す意味があります。(法的な効力があるということではありません)  

 

9. 検認

 

□ 封をした自筆証書遺言は、検認手続をしてからでないと遺言書の中を見ることができません。葬儀の前に読んで欲しい内容を自筆証書遺言に書く場合は注意が必要です

※ 葬儀の方法を自筆証書遺言に書き封をする場合は、 》エンディングノート にも書いておくことをおすめします。 

※ 同様に、尊厳死宣言に類することを自筆証書遺言に書き封をする場合も注意が必要です遺言とは別に 》尊厳死宣言 を作っておくことをおすめします。

 

□ 改ざんの恐れが全くない場合であれば、葬儀の方法等についても自筆証書遺言に書き封印しないでいても問題ないと思います。

 

10. 遺言書の保管

 

□ 人目に触れやすい場所に保管しておくと、相続前に見られ、遺言の内容によっては偽造・変造される危険があります。一方、見つけにくい場所は、相続時に発見されないおそれがあります。

 人目に触れにくいが 亡くなったとき見つけやすく、しかも、紛失しない場所に保管しましょう。

 

 目立つよう袋に入れて遺言書と書き、金庫などに保管し、配偶者等信頼できる人に書いたことを話しておくのがよいでしょう。

 


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