遺産分割協議の効力~遺産分割協議が終わってから遺言書が見つかった、新たな遺産が見つかった~

□ 遺産分割協議が終わってから遺言書が見つかった場合

 相続人全員が、確定している遺産分割協議の内容でいいと決めた場合は遺産分割協議は有効です。ただし、見つかった遺言に第三者への遺贈があったり、相続人廃除など相続人に増減が生ずる場合はやり直しが必要となります。

 

□ 遺産分割協議が終わってから新たな遺産が見つかった場合

 遺産分割協議が終わってから新たな遺産が見つかっても、終了した遺産分割協議は無効とはなりません。新たに見つかった遺産について新たに遺産分割協議を行います。ただし、遺産を隠していたなど、遺産分割協議に瑕疵がある場合はやり直しが必要となります。


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埼玉県行政書士会所属

行政書士渡辺事務所

行政書士・渡邉文雄

 

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① 遺産分割協議はいったん成立すれば効力が生じ、無効や取消の原因がない限り、原則としてやり直しすることはできません。

 遺産分割協議が終わってから新たな遺産が見つかっても、終了した遺産分割協議は無効とはなりません。新たに見つかった遺産について新たに遺産分割協議を行います。ただし、遺産を隠していたなど、遺産分割協議に瑕疵がある場合は無効となり、やり直しが必要となります。

 

② 債務を履行しないなど遺産分割協議において決めた義務を履行しない場合でも、遺産分割協議自体を解除することはできないとされています。

 

③ 相続人全員の合意があれば、遺産分割協議を解除し、新たに遺産分割協議をやり直すことができます。

 

④ 訴訟を提起されるなどして相続人の地位が否定される可能性のある者の参加した遺産分割協議は、結果的に相続人の地位が否定された場合は無効となり、やり直しが必要となります。 

 

⑤ 相続人の地位を取得する可能性のある者の参加しない遺産分割協議は、相続人の地位が認められた場合は無効となり、やり直しが必要となります。

 

⑥ 遺産分割協議が成立したのち認知が認められた子が参加しなかった遺産分割協議は無効とはならず、価格による請求のみにとどまります。

 

⑦ 遺産分割協議が成立したのち離婚の無効が認められた者が参加しなかった遺産分割協議の効力については争いがあります。 

  

⑧ 遺産分割協議が終わってから遺言書が見つかった場合 

 相続人全員が、確定している遺産分割協議の内容でいくと決めた場合は、遺産分割協議が終わってから遺言書が見つかった場合でも遺産分割協議は有効です。 

 ただし、遺言で、新たに第三者への遺贈が判明したり、相続人廃除など相続人に増減が生ずる場合はやり直しが必要となります。

 

 


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